最終更新日2018.05.17
S氏邸(東京都市部)
- 竣 工
- 2017年
シンボリックな特徴を備えながらも、周囲の景観に親和させる。
グッドデザイン賞受賞建築家を起用し、思い切ったアプローチで住居を建て替えました。「お屋敷」の概念を再解釈して導き出された特徴的な屋根は、景観との親和性に配慮して設計されています。玄関には、CCS小森がコーディネートしたアート作品を配置するとともに、建築士を介して室内の家具も緻密にコーディネートされています。改築前に使っていた木製のふすまを再利用して、仏間と客室を仕切る役割を与えることで、名家の品格を演出しています。
I氏邸(川崎市)
- 竣 工
- 2011年
- 最 寄 駅
- 最寄駅より徒歩7分
- 敷地面積
- 223.8㎡
- 延床面積
- 1Fは93.16㎡ / 2Fは67.97㎡
- 区 分
- 第一種低層住宅地域(50% / 80%)
暮らしやすさ重視の戸建て
以前に非常にお世話になった方から「建て替えを考えているそうだから、相談にのってやって」と依頼され、伺ったお宅です。私鉄の沿線開発の区画に、昭和41年に建てた2階家に、72歳のご主人と68歳の奥様のご夫婦二人暮らしでした。伺った2009年の段階で、築43年くらいでしたが、基礎・構造はしっかりしていので、リフォーム案もお話ししました。ですが、ご近所のほとんどが建て替えを済ませていたこともあってか、お二人は、新築を強く希望されました。しばらくして、ご主人が病気され、短期間ですが、入院。ご主人が快癒されると、入れ替わるように今度は奥様が病気で入院されたので、とても心配いたしました。幸い、お二人ともお元気になられ、安堵したことを覚えています。
相談を受けた後の入院・治療の期間が数か月ありました。その間に、名古屋在住だった息子さんが戻って同居することを決意。時間的な余裕があったこともあり、ご夫妻も小森も、状況応じた構想をじっくりと練ることができたわけで、実際に良い家が出来上がりました。
西側に造った三角形の構造は、目隠しの役割を果たしています。隣家が、境界側に目いっぱい寄せて建て替えてしまったので、ご自分の庭を眺めるつもりが、隣家の半分を目にしてしまう。そこで、目に入っても気にならないように、また、自宅のどこからでも、庭を楽しめるよう配置しました。1階の、隣り合う板の間と和室との境にある襖を開けると、一体の、大広間として使えます。奥様が、ご趣味の書道で、腕前を奮われる時は、恰好の広さです。外観、見た目的にはわからないですが、設備機器に気を使いました。目で見て触って体感して確認していただくため、ご夫婦をお連れして住宅設備機器メーカーのショールーム巡りも繰り返しお世話させていただきました。
A氏邸(世田谷区)
- 竣 工
- 2009年12月
健康な暮らしを支える住まい
施主のA氏のお父様の不動産活用と相続対策のお手伝いをしていたご縁もあり、A氏の結婚を機に新居を建てるプロジェクトを一任されました。当該地に隣接するのは区立公園、反対側には畑が広がっています。風景に親和する洒落た外観が必要でした。桜の季節などは、満開の桜を1階のデッキや2階から眺めら楽しめます。四季折々に自然を満喫できます。施主様が所有される畑が隣接し、無農薬・低農薬の農産物が栽培され、建物内部は健康の不安がないように珪藻土などを用い、安全・安心の住宅です。なお、新居で新年を迎え、その後、妊娠が判明、ご長男が誕生、幸にあふれた住宅です。
T氏邸(大田区)
- 竣 工
- 2010年12月
- 敷地面積
- 95.78㎡
- 延床面積
- 1F47.83㎡ / 2F43.06㎡
- 区 分
- 第一種住居地域(50% / 100%)
子供が伸び伸びと健やかに過ごせる住まい
当時小学生の娘さん2人が健やかに楽しく伸び伸びと暮らせるようにというご要望に応えて、構想を組み立てました。そして、珪藻土と木をふんだんに使った家づくりとなりました。階段の脇には、2Fの天井太いロープをぶら下げています。お子さんたちがロープ遊びを楽しめる、このような工夫を随所に施しています。
狭さを感じさせない工夫
のり面だったところを削り、道路面に合わせ駐車場を作り、その屋根を兼ねる形でウッドデッキを設けて狭さを感じさせないようにしました。
地域の選択
お子さん(小学2年生の姉と入学前の妹の二人姉妹)の生活環境と教育環境を重視していることをお聞きしたので、都内の評判の良い(公立の)小学校をリストアップし、また、施主のT氏の通勤に便利(不便でない)区をいくつか選び、小森は「大田区」を推薦。そのうえで、当初は、会社借り上げで、「戸建て賃貸住宅」で暮らすことをおすすめしました。住んでみて、娘さんたちが(小学校に)通ってみて、T氏自身が(勤務先に)通ってみて体感して欲しかったからです。賃貸住まいなら、やり直しは簡単です。大田区の上池台という地域に、恰好の「戸建て賃貸」を見つけ、そこに住んでもらうことをおすすめしました。転居後は、休みの日などにはご家族で町歩きをしてもらい、「これからも住み続けたい」と思えるかどうかを考えていただきました。
土地探しに約2年
町歩きしていると、空き地(売り地)や建て売り住宅などを見かけます。T氏自身が好印象を抱いた物件もありました。それらを不動産コンサルのプロとして多面的に捉え、2年近く購入をストップさせたことになります。神戸のマンションの売却には関わっていませんが、T氏は焦ることなく売却できたので、精神的にもまたお財布的にも好都合であったと思います。
高台の土地(古家あり)の購入を促す
小森が探したあてた物件は、画家をされていた方のお住まいでした。「古家有り」の状態で売り出されていました。
- 価格が高い
- (古家があったから)一見、狭く感じる(見える)
- 道路幅が狭い(セットバックが必要)
- 斜め前に建っていた建物(社宅)が古く、何となく環境が悪く見えていた
- 前に建っているのがアパート
優良住宅取得支援制度
当初の10年間、年1.0%ほど、金利を低くしてもらえる制度を利用。耐震性(耐震等級、耐震構造)、耐久性(可変性)、バリアフリー性、省エネルギー性の基準を満たしていれば、金利が優遇される制度がある「フラット35」を利用。規格型住宅、すなわち住宅メーカーであれば、基準に合った仕様で認定をいったん取得し、その仕様の範囲内であれば、そのたびに(住宅性能の)認定を受けないで済みます。しかし、T氏宅をはじめ、フリー設計で家を建てる場合は、そのたびに認定を受ける必要があります。お金と手間はかかりますが、「優良な家」という保証にもなるわけで、もし、将来、売ることになったら、中古住宅市場での「目安」にもなり、(購入側にとっては)金融機関の融資を受けやすいから、取得すべきでしょう。
Y氏邸(世田谷区)
- 竣 工
- 2007年
- 最 寄 駅
- 小田急線・京王井の頭線下北沢駅
- 構 造
- 二世帯住宅
使い勝手の良い二世帯住宅
「一人暮らしのお母さんと一緒に住みたい」というご夫婦の希望を叶えるために、CCSは土地探しから着手して、下北沢エリアを提案して2世帯住宅を造りました。通勤・通学等の利便性だけでなく、賃貸に回したり、もし売却を考えた場合でも困らないようにと思ったからです。 木造住宅を選んだのは、様々なメリットがあります。 ①メンテナンスが容易なこと ②耐久性に優れていること ③家族構成の変化に合わせてリフォームしやすいこと、④将来的に賃貸物件としての使用しやすいためでした。
細部へのこだわり
一般的な二世帯住宅は階をまたいでいることが多いですが、この物件は左右に分かれた二世帯住宅です。同一平面で隔てられていることで、家族の往来がしやすいように配慮された住まいとなっています。また、雨や風にさらされても大丈夫なように、オフィスビルや研究所や工場などでよく使われている、耐久性が非常に優れたガルバリウム鋼板製の屋根を採用しました。2階に木材で囲んだデッキがデザイン上のポイントになっています。狭い敷地で庭を作れないため、2階の居間の掃き出し窓を開けると、フロアーデッキと一体となるようにし、広々とした居心地の良い空間を設けました。住宅密集地ですから、往来する人も多いのですが、視線も避けられ、しかも風通しが良い憩いのスポットです。玄関・キッチン・バス・トイレをそれぞれ別にしておき、内部で行き来できるようになっていますが、ドア=開口部を壁に変更しても違和感がありません。また、畳敷きの和室をフローリングの洋室に簡単に変更できるように設計しています。