不動産ビジネスの成功請負人といえばCCS

CCSの建築プロジェクト支える、こだわりのある職人気質のメンバーをご紹介いたします。

チーム the コモリ

05

配管は、知恵の使いどころ。
設備工事業/佐藤修・佐藤徹

*
佐藤修 [会長]

息子と真剣に向き合う。

うちの会社は、衛生設備(キッチン・バス・トイレ)や、空調設備(エアコン・換気扇)、ガス設備などの機器設置に伴う給排水などの施工一式を手がけています。私はもともと東芝で品質管理の仕事をやっていました。それから兄に誘われて設備会社を立ち上げ、30年、その会社で専務として働きました。そして50歳のときに息子と一緒に独立したんですね。きちんと法人化をしたのは去年からで、私が会長に就任し、息子が社長になりました。息子とは喧嘩することも多いですよ。でも、お互い機嫌をとっていたらいい仕事なんてできませんから。ただ、彼の「いい芽」を摘まないように気をつけています。彼のいいところは、仕事をやっていて二重に三重に点検する丁寧さですね。どんなに細かいところでも、「これでもか、これでもか」とあらゆる角度から点検しています。僕らなんかは勘でパッと取り付けて「よし!終わった!」とやっていたので、これは偉いなと感心しますね。きっと性格なんでしょうね。小さい頃はそうは思わなかったのですが、現場が性に合うところがあるんでしょう。短気なところは短気なのですけどね(笑)。私は仕事に対しては真面目に取り組んできましたから、その前向きな姿勢を見てくれていたところがあったかもしれないですね。自分の子供が相手だとおざなりに接してしまう経営者も多いかもしれないですが、うちは常に真剣に付き合ってきましたから。前の会社を一緒にやっていた兄とは兄弟喧嘩も多かったですけど、やっぱり今は感謝しているんです。苦労した分、育ててもらえましたから。息子とももう20年近く一緒に仕事をやってますので、そうした部分は分かってくれていると思います。彼も私と同じ道を歩んでいますから、いつか私の歳に近づくと分かることもあると思うんです。去年から息子を「社長」にしたのですけど、そこでやっぱり変わりましたね。自覚ができてガラッと変わりました。肩書きが人をつくるところはあるのですね。

*

打ち合わせで相手の意図を汲む。

施工の作業は、家の内部が3分の1、外構が3分の2という加減ですね。広い敷地であればあまり苦労はないのですが、住宅密集地にある狭小住宅になるほど、知恵と経験が必要になります。たとえば、水道配管の土木工事をする際に1メートルくらい掘るのですが、建機も入らないですし、家の内部も狭ければ配管の持っていき方が難しくなります。大きい家なら配管を通す場所がいくらでもあり、パイプスペース(PS)も隠しやすいですからね。でも、小さい家をきれいに仕上げるのは楽しいこともあります。うまくいったときの喜びは大きいですし、腕の見せどころとも言えますね。大手のハウスメーカーでは、そんなことはやらないと思いますよ。町場の工務店のほうが狭小住宅は得意でしょうね。お客さんともじかに接していますから。私はそういう仕事のほうが楽しいし、やりがいがあると思いますけどね。この仕事で難しいのは、打ち合わせで相手の意図をきちんと汲むことです。図面だけでは把握しきれないところがたくさんありますので。特に個人宅は、長年の経験がないとなかなか設備の提案もできないです。お客さんはカタログの写真だけで選ぶこともあるので、使い勝手の説明は必要ですし、補助金などの制度もありますので毎年なるべく追っかけるようにしています。

*

目標は生涯現役。

私は脳梗塞で倒れて以来、現場には行けなくなりました。もうインターネットやパソコンにも頭がついていけなくて、息子に任せていますね。息子はパソコンを自作していたくらいのタイプですから(笑)。パソコンに対しては、悔しさはあるんですよ。もっと自分で図面も描けるのにって。でもこれからの世代の助けを借りていくしかないですね。たとえば昔は配管にハンダ付けの技術が必須でしたが、今は要らなくなりました。今も古いビルの修繕をするときはたまに必要なこともありますけど、二種混合の接着剤で配管をつなぐようになりました。時代が変われば、必要な技術が変わりますね。息子の世代は新しい工法を身につけていけばいいのです。

*

今、私は69歳になりましたが、あと10年は仕事を続けろと言われていますよ(笑)。仕事をやめたらボケると思うんです。妻も亡くしていますし。周りでも物忘れが激しくて認知症の初期症状の人がいますから。それを見ると辞められないなと思います。仕事を離れちゃいけないでしょうね。それでパッタリ逝けたらいいんです(笑)。目標は生涯現役ですね。

親父ではなく、親方から学ぶ。

*
佐藤徹 [社長]

僕はもともと「機械もの」が好きでしたね。自作パソコンもやっていましたし、ゲーマーでしたから(笑)。ガジェットは特に大好きで、昔は相当お金も使っていました。単なる「新しもの好き」かもしれませんが、たとえば携帯電話はガラケーのころには1年に1回は買い替えていましたし、パソコンは2年に1回は替えていました。壊れてもいないのに(笑)。今は工具が好きで、よくチェックして試していますね。ドライバー、スパナ、パイプレンチなどの工具はわりと消耗品ですし、高価なものでもないから試しやすいです。それから、接客業のアルバイトをやっていたときに、人と話すのが苦ではなかったので、自分に向いているなとも気づきました。だから今は、現場で身体を動かして、職人さんたちと話しているのが一番楽しいですよ。アルバイトを辞めて親父の会社に入ってからは、最初は現場の親方にくっついてとにかく見て学んでいました。うちの親父からは、じつは職人仕事に関しては教わっていないですね。親父も脳梗塞で倒れる前は現場に来て、一緒に穴掘りをやったりしてましたけど、今は細かい修繕仕事を回ってもらっています。親父に教えてもらったのは事務仕事です。一緒に仕事をするようになって、父親がいかに目に見えない裏方仕事をしていたかを知りました。現場での仕事だけでなく、打ち合わせをして積算をして取り決めをして、ということをやっているのですね。今では自分も少しはやるようになりましたけど、まだ数字仕事は任せきりですね。

*

外まわりは力仕事、内部は頭仕事。

親父も話していましたが、狭い敷地のほうが施工の手間がかかります。設計屋さんの仕事になると「へんなところに配管が見えているのはダメ」ということになりますので、さらに難易度が上がります(笑)。設計屋さんも「これは配管に苦労しそうだな」と分かっていて図面を描いて、現場で「さあ、お願いします」ということも多いですよ。そういうときは「ワクワクする」のが半分、「やっかいだな」と思うのが半分ですね(笑)。任せてもらえるのは嬉しいですけどね。じつは木造の一戸建ての場合、設計図の段階では、配管の位置は決まっていないんです。 施工が進んでみて「ここは思ったより幅がないね」となるので、そこから現場で考え出すんですね。図面上では幅があっても実際にそうなるとは限らないですから。いかに解決策を出せるかというのが知恵の使いどころですね。この器具を使うと土台に当たるから無理、じゃあどこを通そうか、なんていうのはいつものことです。配管の位置を変えて見えないところで細工をして器具を定位置に収めるとか、誰も気づかないところで格闘するわけです(笑)。外まわりは主に力仕事になりますが、内部はもっぱら頭仕事と言えます。今は、一戸建ての3階に水回りを持っていく間取りが普通になってきましたら、以前より2倍手間がかかります。床下配管よりも天井配管のほうが施工は大変なんですね。配管自体の距離も伸びますし。かつてはガスの給湯器も3階までは対応していなかったのですが、今は設備の性能が上がったおかげですね。

*

工事には、現場で一番長く関わる。

僕らのような管工事をする業者は、工期の最初から最後まで現場に関わることになります。まず、基礎工事の前に建物の中に入れる配管の逃げをやり、基礎工事が終わったら、今度は外構の配水管を埋めます。建物が建ったら、今度は内部の配管。内部の仕上げが終わったら、最後に外構の仕上げ。設備工事というと、最後にちょっと仕上げるようなイメージがあるかもしれませんが、じつは業者の中で僕らが一番長く現場にいるのですね。僕は現場に入ると、ガミガミとうるさいタイプだと思いますよ。つい口が出ちゃうんです。強く言わないと大工さんにも好き放題やられちゃうことも多いですから。職人さんは自分の仕事に誇りを持ってますからね。自分のやりたいようにやってしまうんですよね。だから、けっこうつらい時期もありました。30歳くらいのときに、50歳や60歳の職人に強く言わなければいけないわけですからね。こっちも図太くなりますよね(笑)。弱気に言ったら絶対にその通りにやってくれませんから。

今回は設備工事という、普段はなかなかクローズアップされない裏方の職人のお話をお届けすることができた。諸設備は「設置」以前の、「配管のルート」に一番頭を絞ることがお二人の説明からうかがえた。親子で共通する一番の特徴は、なんと言っても仕事に対する真摯さだろう。事業承継の核心も、もしかしたらこの一点に尽きるのかもしれないと考えさせられた。

*

チーム the コモリ 一覧にもどる

  • 新着情報
  • チーム the コモリ
  • 建築へのこだわり
  • コモリのいいね
  • 3D + 2D
  • 相談のご予約

ページトップにもどる